こんにちは!Hossyです!
2026年5月14日、DJIがフランス・カンヌで「DJI Osmo Pocket 4P」を正式発表し、6月29日に国内発売となりました。

デュアルレンズ・17ストップのダイナミックレンジ・10-bit D-Log2と、Pocketシリーズの上位モデルに求められていた要素が一気に揃い、発表時から大きな注目を集めています。
なお、ひとつ前のモデルとなるPocket 4の詳細はこちらの記事をご参照ください。
▶ DJI Osmo Pocket 4 レビュー・発売情報|コンパクトジンバルカメラの最新作を徹底解説
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※画像公式サイトより引用
DJI Osmo Pocket 4Pとは?
DJI Osmo Pocket 4Pは、Osmo Pocketシリーズ初となるデュアルカメラ構成を採用したプレミアムモデルです。「P」はProを意味しており、Pocket 4の上位機として位置づけられています。
Pocket 4発売時点ですでに上位モデルの存在が各所でリークされていましたが、2026年5月にカンヌでの正式発表によりその全容が明らかになりました。詳細はPocket 4の記事もあわせてご確認ください。
コンセプトは「ポケットに収まるシネマカメラ」。広角1インチセンサーに新開発のLOFIC技術を組み合わせ、17ストップというポケットジンバルカメラとして最高水準のダイナミックレンジを実現しています。加えてPocketシリーズ初の光学ズーム(3倍)を搭載し、広角から中望遠まで1台でカバーできる映像制作機に仕上がっています。
ライバルとなるInsta360 Luna Ultraと同時期に発売されたことで、「ポケットジンバルカメラ最強決定戦」として業界から大きな注目を集めています。
主要スペック一覧
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 広角センサー | 1インチCMOS |
| 望遠センサー | 1/1.28インチCMOS |
| 有効画素数(静止画) | 約3,700万画素 |
| ダイナミックレンジ | 17ストップ(広角・LOFIC技術)/14ストップ(望遠) |
| 動画 | 4K/240fps・10-bit D-Log2対応 |
| レンズ構成 | 広角:20mm相当 F2.0 / 望遠:60mm相当 F1.8 |
| ロスレスズーム | 1倍・3倍・6倍(中間倍率はデジタルズーム) |
| 最大ズーム倍率 | 12倍(デジタルズーム含む) |
| 手ブレ補正 | 3軸メカニカルジンバル |
| 被写体追尾 | ActiveTrack 8.0 |
| 内蔵ストレージ | 103GB |
| バッテリー | 約210分(18分で80%急速充電) |
| 接続 | USB 3.1・Wi-Fi 6 |
| 本体重量 | 約230g |
| カラー | クラシックブラック・パールホワイト |
| 発売日 | 2026年6月29日 |
| 価格 | スタンダードコンボ 99,000円(税込)/ Vlogコンボ 113,300円(税込) |
Pocket 3からの進化ポイント5選
Pocket 3からの視点で見ると、4Pは単なるモデルチェンジではなく、カテゴリそのものを更新した製品です。主な進化ポイントを5つに絞って解説します。
1. デュアルカメラ搭載——Pocketシリーズ初の2眼構成

Pocket 3・Pocket 4が単焦点の1眼構成だったのに対し、4Pは広角(20mm相当)+望遠(60mm相当)のデュアルカメラを搭載しています。光学3倍ズームを実現したことで、これまでの「寄れないPocket」という弱点がほぼ解消されました。
実機ではロスレスズームが1倍・3倍・6倍の3点で使用可能と確認されており、中間の倍率や6倍超はデジタルズームとなります。旅先での建物・料理・風景など、画角を変えたい場面で機材を持ち替えることなく対応できる点は大きな実用的な進歩です。
2. ダイナミックレンジ17ストップ——LOFIC技術で広角の描写が別次元に

広角側のダイナミックレンジが17ストップ(Pocket 3比:+4ストップ、Pocket 4比:+3ストップ)に向上しました。DJIが独自開発した「LOFIC(Lateral Overflow Integration Capacitor)」技術により、センサーの各画素が保持できる電荷量を飛躍的に増やすことで、白飛びしやすいハイライト領域の情報を保持します。
逆光の窓ガラス越し・真夏の直射日光の下・ライトアップされた夜景など、従来では白飛びや黒つぶれが避けられなかった場面でも豊かな階調で記録できるようになっており、ポケットジンバルカメラとしては現時点で最高水準のスペックです。
3. 10-bit D-Log2対応——プロレベルの色空間でグレーディングが自由に

Pocket 3の10-bit D-Log Mから、より広い色空間をカバーする10-bit D-Log2へと進化しました(広角側のみ対応)。D-Log2はDaVinci Resolve・Final Cut Pro・Premiere Proいずれでも標準的なワークフローに乗せやすく、映像クリエイターのグレーディング作業でより柔軟な色作りが可能になります。
なお、D-Log2の適用は広角カメラのみで、望遠側はD-Log Mにとどまる点は注意が必要です。
4. ActiveTrack 8.0搭載——被写体追尾の精度がさらに向上

被写体追尾機能がActiveTrack 8.0にアップデートされました(Pocket 4はActiveTrack 7.0)。DJI AIプロセッサーとの連携により、複数人のいるシーンや部分的に遮蔽された被写体でも追尾精度が向上しています。ワンオペのVlog撮影や自撮り動画において、フレームアウトを抑えながら動き回れる自由度がさらに高まっています。
5. Osmo FrameTap対応——手元画面でのリモートコントロール

Vlogコンボに同梱される新アクセサリー「Osmo FrameTap」は、2インチの画面付きリモコンです。本体の小型ディスプレイではなく、手元の画面でフレーミングを確認しながら録画・停止・ズームを操作できます。
ジョイスティックやズームダイヤルも搭載しており、特に自撮りや一人での長時間撮影における操作性が大きく向上する周辺機器として注目されています。
Pocket 3 / Pocket 4 / Pocket 4P 比較表
Pocket 4との詳しいスペック比較はPocket 4の記事にも掲載しています。ここでは3世代まとめて整理します。
| 比較項目 | Pocket 3 | Pocket 4 | Pocket 4P |
|---|---|---|---|
| カメラ構成 | 1眼(1インチ) | 1眼(1インチ) | 2眼(1インチ+1/1.28インチ) |
| ダイナミックレンジ | 13ストップ | 14ストップ | 17ストップ(広角・LOFIC) |
| 色記録 | 10bit D-Log M | 10bit D-Log M | 10bit D-Log2(広角) |
| 4K最大フレームレート | 120fps | 240fps | 240fps |
| 光学ズーム | なし(2倍ロスレス) | なし(2倍ロスレス) | 3倍光学(最大12倍) |
| ロスレスズーム | 2倍 | 2倍 | 1倍・3倍・6倍 |
| 内蔵ストレージ | なし | 107GB | 103GB |
| 被写体追尾 | ActiveTrack 6.0 | ActiveTrack 7.0 | ActiveTrack 8.0 |
| バッテリー持続 | 約140分 | 約240分 | 約210分 |
| 本体重量 | 約179g | 約116g | 約230g |
| 国内価格(スタンダード) | ——(参考:約63,000円) | 79,200円 | 99,000円 |
Pocket 3からの乗り換えでは、ほぼ全面的なアップグレードを享受できます。Pocket 4からの乗り換えについては後述します。
Pocket 4P vs Insta360 Luna Ultra 徹底比較
ちょうど同時期に登場した「Insta360 Luna Ultra」(2026年6月15日発売・119,800円)との比較は、ポケットジンバルカメラを検討するうえで外せません。
| 比較項目 | DJI Osmo Pocket 4P | Insta360 Luna Ultra |
|---|---|---|
| 広角センサー | 1インチCMOS | 1インチCMOS(8K対応) |
| 望遠センサー | 1/1.28インチCMOS | 1/1.3インチCMOS |
| ダイナミックレンジ | 17ストップ(広角) | 非公開(推定14〜15ストップ) |
| 色記録 | 10-bit D-Log2(広角) | 10-bit I-Log |
| 4K最大フレームレート | 240fps | 120fps(4K時) |
| 最大動画解像度 | 4K | 8K |
| レンズブランド | DJI独自 | Leica Summicron |
| ロスレスズーム | 1倍・3倍・6倍 | 1倍・2倍・6倍(推定) |
| モニター | 固定式(本体) | 着脱式2インチOLED |
| 被写体追尾 | ActiveTrack 8.0 | DeepTrack 5.0 |
| 本体重量 | 約230g | 約200g |
| スタンダード価格 | 99,000円 | 119,800円 |
Pocket 4Pが優位な点: ダイナミックレンジ・4K高フレームレート(240fps)・スローモーション性能・D-Log2の色域・価格
Luna Ultraが優位な点: 8K解像度・Leicaレンズの描写・着脱式OLEDモニター・本体の軽量さ
スローモーションやカラーグレーディングを重視する場合はPocket 4Pが有利です。240fps×D-Log2×17ストップの組み合わせは、映像の後処理にこだわるクリエイターに明確な優位をもたらします。一方、8K解像度・Leicaレンズの描写・着脱式OLEDモニターの利便性を優先する場合はLuna Ultraが適しています。Insta360のエコシステムをすでに活用しているユーザーへの親和性も高い選択肢です。価格差(約21,000円)を優先するのであれば、Pocket 4Pが現実的な選択となります。
アクセサリーコンボの内容と選び方
Pocket 4Pには2ラインナップがあります。
スタンダードコンボ(99,000円)
本体のみの構成です。すでにDJI Micシリーズを所有している場合や、シンプルなセットアップを好む場合に適しています。

Vlogコンボ(113,300円)
本体に加えてOsmo FrameTap(画面付きリモコン)・DJI Mic(送信機)・ミニ三脚が付属するセットです。FrameTapは単品での追加購入でも入手できますが、自撮りやワンオペ撮影の頻度が高い場合はVlogコンボがコスト面でおすすめです。
マイクはすでに所有しているがFrameTapのみ必要という場合は、単品での別途購入も選択肢となります。

こんな人におすすめ
Pocket 3ユーザーで本格的なズームと映像品質を求めている人
Pocket 3からの進化は全面的で、デュアルカメラ・D-Log2・17ストップと、シネマVLOGに必要な要素がほぼ揃います。発売から約2年半を経ての世代交代として、スペック面では申し分のないアップデートです。
旅行・Vlogで「寄り」の画を本格的に撮りたい人
光学3倍ズームにより、料理・建築細部・風景の切り取りなど、これまで寄れずに諦めていた画角が1台でカバーできます。旅先での映像表現の幅が格段に広がります。
カラーグレーディングにこだわりたい映像クリエイター
10-bit D-Log2による色空間の広さは、ポストプロダクションでの仕上げの自由度を大幅に高めます。DaVinci ResolveやFinal Cut Proでのグレーディングワークフローに乗せやすい形式での収録が可能です。
DJIエコシステムをすでに活用しているユーザー
DJI Mic・DJI RC・Osmo FrameTapなどのアクセサリー類との親和性が高く、既存機材との組み合わせがスムーズです。
Pocket 4からの買い替えは必要?
Pocket 4で十分な場合:
4K/240fpsのスロー撮影が主な用途で、ズームをあまり使わない場合は、Pocket 4の107GB内蔵ストレージ・240fps・Wi-Fi 6という構成で引き続き対応できます。本体重量の差(116g vs 230g)という観点でも、Pocket 4は携帯性において明確なアドバンテージを持ちます。
Pocket 4Pへの乗り換えが適している場合:
望遠が必要・暗所での映像品質を高めたい・D-Log2でグレーディングしたいという用途では、4Pへの移行で明確な改善が期待できます。Pocket 4の中古市場が落ち着いたタイミングで売却のうえ乗り換えるという判断も現実的な選択肢です。
まとめ
DJI Osmo Pocket 4P、いかがでしたか?
ポイントをおさらいすると:
✅ ダイナミックレンジ17ストップ(LOFIC技術)でポケットジンバルカメラの限界を更新
✅ 10-bit D-Log2対応(広角)でグレーディングの自由度が大幅向上
✅ 光学3倍ズーム・最大12倍で広角〜中望遠を1台でカバー
✅ ActiveTrack 8.0で被写体追尾精度がさらに向上
✅ 新アクセサリー「Osmo FrameTap」でワンオペ撮影の利便性が向上
⚠️ D-Log2は広角のみ対応(望遠はD-Log M)
⚠️ ロスレスズームは1倍・3倍・6倍の3点のみ(中間はデジタルズーム)
Pocket 4(79,200円)から約20,000円高い99,000円という価格設定ですが、デュアルカメラと17ストップという機能差を考えると、映像制作を本格的に取り組むユーザーには十分に納得のできる価格帯といえます。
実機の新しい情報はこちらのブログでお届けする予定ですので、引き続きチェックしてみてください📷
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